「ポンコツ」は仕事ができない人などに使われる言葉ですが、カジュアルな響きもあいまって場をなごませることもあります。
仕事でミスをしたときや待ち合わせに遅れてしまったときなどに、自分を「ポンコツだから」と言う人も多いのではないでしょうか。
ですが、シーンによっては自分で自分のことを「ポンコツ」と言わないほうがいいこともあります。
本記事では、自分で「ポンコツ」と言うのはなぜよくないのか、その理由や改善策を紹介します。
つい自分のことを「ポンコツ」と言ってしまう方は、ぜひチェックしてみてください。

「自分ってポンコツだなぁ…」と悩んでいる人はこちらの記事も読んでみてください!



少しでも悩みが軽くなると嬉しいです!
ポンコツと自分で言うのがNGな理由
ポンコツは可愛らしい語感から、カジュアルなシーンで自分で言う分には問題ない言葉のように思えます。
ですが、自分で言わないほうがいいシーンもあります。
なぜ自分でポンコツと言うのはNGなのか、その理由をチェックしてみましょう。
自分の悪い部分ばかり気になってしまう
自分で自分のことをポンコツと言うことで、自分の悪い面ばかりが気になってしまう可能性があります。
自分はポンコツだからできない、ポンコツだからミスばかりしてしまう…と思考がネガティブになるかもしれません。
また、どうせ自分には無理だからとポンコツを理由にチャレンジすることを諦めてしまう人もいます。
自分の悪い面ばかりを考えすぎないよう、自分をポンコツと決めつけすぎないようにしましょう。
改善策を考えられなくなってしまう
自分を「ポンコツ」と言い切ってしまうと、改善策を考えられなくなることもあります。
ミスをしても「ポンコツだから」と思考停止してしまうと、どう改善すればいいかまで考えが及びません。
ミスは誰でもするものなので、同じミスを繰り返さないための対策を考えることが大切です。
失敗を減らす方法を考えて改善を繰り返せば、ミスも少なくなり自分に自信を持てるようになりますよ。
周囲から無能な人と思われてしまう
自分を「ポンコツ」と言いすぎると、周囲から無能な人と思われてしまいます。
ミスを繰り返しても、改善する意思が感じられるのであれば周囲の人もきちんと受け入れて指導してくれます。
ですが、「ポンコツだから」と自分で言うと改善する気持ちがない、仕事ができない言い訳をしていると思われる可能性があります。
一度無能な人と思われるとそれを覆すのは難しくなるため、職場や学校など今後も長く付き合い続ける人の前では自分でポンコツと言いすぎないようにしましょう。
反省することはもちろん大切ですが、周囲には言わず前向きに業務に取り組む姿勢も必要です。
いじりやいじめの原因になる可能性もある
自分で「ポンコツ」と言うことで、周囲からいじりやいじめに合う可能性もあります。
自分を下げる発言を続けていると、周囲からも「いじっていい人」「からかっていい人」と思われてしまいます。
とくに、職場や学校で相性が悪い人に目を付けられると発言がエスカレートすることもあるでしょう。
自分のコンプレックスに感じている部分まで「ポンコツ」といじられてしまうかもしれません。
自分で「ポンコツ」と言うのはあくまで親しい間柄の人だけにしておきましょう。
周囲が反応に困っているかも
場を和ませるために自分で「ポンコツ」と言っていても、周囲は困っている可能性があります。
ミスを指摘したのに反省する姿勢が見られない、自虐で笑いを取る人が苦手など、理由はそれぞれです。
まだ親しくない間柄で自分を「ポンコツ」と言ってしまうと、周囲がどうフォローしていいかわかりません。
コミュニケーションを円滑に取るためにも、最初から自虐したり何度も自虐を繰り返さないようにしましょう。
自分がポンコツだと思ってしまうときの対処法
自分をポンコツだと言わないほうがいいケースは多いですが、ミスを繰り返すとどうしても「自分はポンコツだ…」と落ち込んでしまいますよね。
そんなときは、ポンコツな部分を改善する方法を取り入れてみましょう。
自分のポンコツな部分を明確にしたうえで、適切な対処法を考えていきましょう。
なぜポンコツだと思うのか明確にする
まずは、自分のポンコツだと思う部分を明確にしましょう。
ポンコツと一口に言っても、ミスが多い、時間にルーズ、身だしなみが整っていないなどさまざまなタイプがあります。
自分でポンコツだと思う部分や他人から指摘された部分を振り返ってみてください。
やみくもに自分はポンコツだからと言い切ってしまうのではなく、そう思う理由をきちんと整理することで、対策を考えやすくなります。
改善できる点は改善していく
自分をポンコツだと思う理由が改善できるのであれば、改善を重ねていきましょう。
ポンコツだからと諦めるのではなく改善策を考えて、繰り返していくことで、ミスを減らしていくことが可能です。
スケジュールを見える場所に書いておく、報連相を綿密にするなど、今できる改善策を一つずつ考えて、取り入れていきましょう。
ただし、生まれつきの性格や自分の好みなどは無理に変えていく必要はありません。
自分が無理なく続けられる範囲の改善策を考えることが大切です。
小さい成功体験を積み重ねる
小さい成功体験を積み重ねることで、自分をポンコツだと責めにくくなります。
これまで「自分はポンコツだから」と落ち込んでいても、一つ一つできることが増えれば自分に自信を持てるようになるでしょう。
スケジュールどおりに書類を提出できた、遅刻をしなくなったなど、最初は小さいことからでません。
いきなり高い目標を立てすぎると、失敗したときに余計に落ち込んでしまいます。
自分が今できることから、少しランクアップできそうなゴールから目指していきましょう。
自分の長所を伸ばす方法も考える
自分のポンコツな部分だけを気にするのではなく、自分の長所を伸ばす方法も考えましょう。
人は誰しも得意不得意があります。
自分がポンコツだと思うのは、不得意なことばかりをしているからかもしれません。
自分が得意な部分を伸ばすことで、ポンコツな部分をカバーして信頼できる人材を目指すことが可能です。
人の話を聞くのが好き、細かいところによく気がつくなど、人からいわれる長所や自分で魅力だと思う部分にも注目してみましょう。
ストレス発散・気分転換をする
少しのミスでも毎回「自分はポンコツだ…」と落ち込んでいると、できない自分に対してストレスが溜まってしまいます。
ときにはストレス発散や気分転換をして、リフレッシュすることも忘れないようにしましょう。
趣味に没頭する、友達とおしゃべりをする、旅行をするなど、日常の些細なイライラを忘れられるようなことをすれば、気持ちも前向きになります。
ミスをしても、気を取り直して明日からがんばろう!と思えれば、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。
ポンコツな自分との上手な付き合い方
ポンコツは人によっては魅力になることもあり、必ずしも改善しなければならないわけではありません。
ですが、どうしても落ち込んでしまう、自分を好きになれないという方もいるでしょう。
ここからは、ポンコツな自分と上手に付き合っていく方法を紹介します。
自分の魅力に注目する
まずは自分の魅力に注目してみましょう。
短所ではなく長所に目を向けることで、自分では気づかなかった魅力に気づけるかもしれません。
仕事や人間関係のなかで、ほかの人はできなくても自分ならできたことを思い出してみましょう。
また、人から褒められた言葉を思い返してみることもおすすめです。
人と比べて劣っている部分を見て落ち込むのではなく、自分らしい優れた部分を見て自分に自信を持ちましょう。
日記に自分の気持ちを書きだす
ミスばかりしていてい落ち込むという方は、日記をつけてみることもおすすめです。
ミスをするとそれで頭がいっぱいになってしまいますが、自分がなぜ落ち込んでいるのか、どんなミスをなぜしてしまったのかを紙に書き出すことで、冷静に対処法を考えやすくなります。
また、自分の気持ちを日記に吐き出すことで、人前で自分を「ポンコツ」ということも少なくなるでしょう。
日記や非公開のSNS、匿名のアカウントなどでも気持ちを吐き出せるので、自分に合うやり方を見つけ出してみてください。
一つの失敗を気にしすぎない
一つのミスを気にしすぎないことも大切です。
一度大きなミスをしたり上司に怒られたりすると、しばらくはそのことで頭がいっぱいになってしまう方も多いでしょう。
ですが、自分にとっては絶望的に思えるようなミスでも、全体で見れば大きな失敗ではない可能性も高いです。
「次にミスを繰り返さなければいい」と気楽に構えてみましょう。
緊張しすぎるよりある程度落ち着いて立ち向かったほうが、次のミスもしにくくなりますよ。
周囲に自分をポンコツだと言う人がいるときの対処法
自分ではなく、しゅういに自分をポンコツだという人がいて反応に困っているという方も多いですよね。
そのようなときにどう対応すればいいのかを考えてみましょう。
相手がただ「そんなことないですよ」とカバーしてほしいだけの場合は、それで仕事やチームワークがうまく進むのであれば欲しがっている言葉をかけてあげていいでしょう。
しつこく自虐をしている場合は、本気にしすぎないことも大切です。
必要以上に落ち込んでしまっている方には親身に相談に乗ってあげる、一緒に解決策を考えるなどの対応もできます。
相手がなぜ自分を「ポンコツ」だと言うのか、そして相手と自分の関係性を考えて、適切な対応をすることが大切です。
「ポンコツ」と自分で言うのは控えて前向きに過ごそう
「ポンコツ」は可愛らしい響きから多くの人の間で浸透していますが、ときには悪い意味でとらえられることもあります。
自分で自分をポンコツと言うことでかえって悪い印象を与えることもあるので、あまり頻繁に使わないようにしましょう。
ミスとしても冷静に対処法を考えて取り入れていけば、自分のポンコツな部分を改善していくことが可能です。