いまの時代ではどんな会社でもパソコンを使った業務は欠かせませんが、すべての会社の人たちがパソコンについて詳しいわけではありませんし、膨大なコストのかかるパソコンの経費を削減したいあまりにポンコツなパソコンを導入しているケースは珍しくありません。
とはいえ、ポンコツはパソコンを使って業務をする従業員からすると、ストレスでしかないため、早急にポンコツなパソコンに対処したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、会社のパソコンがポンコツな理由や特徴、対処法について詳しく解説します。
会社のパソコンがポンコツな理由
会社のパソコンがポンコツな理由は以下の通りです。
- 会社が備品の費用を削減している
- 会社の上層部がパソコンについて詳しくない
- 会社のパソコンが老朽化している
- 会社のパソコンが不具合を起こしている
それぞれの理由について、以下で詳しく解説します。
1.会社が備品の費用を削減している
会社のパソコンがポンコツなのにそのまま放置されている場合、会社が備品の費用を削減している可能性があります。
会社では決まった経費がありますが、パソコンを新しくする経費がない場合や、パソコン以上に経費を割かなくてはいけない部分がある場合には、ポンコツなパソコンをそのままにしてしまうことも多いです。
会社の経理が経費精算に厳しい場合は従業員に割ける経費が少ない可能性を考慮しましょう。
2.会社の上層部がパソコンについて詳しくない
パソコンなどの備品については、買い換える場合は上層部が最終的に許可を出して経費を出すことになりますが、上層部がパソコンに詳しくない場合、ポンコツなパソコンの性能に気づくことができず、そのままのパソコンでも問題ないと判断してしまうこともあります。
とくに上層部がパソコンに触れてこなかった50代や60代以上の人が多い場合、パソコンに詳しくないことのほうが多いため、なかなかポンコツなパソコンを買い換えようとは思ってもらえません。
また、IT関連会社でない限りは比較的若い年齢の上層部でもパソコンに対する知識を持っていないことも多いです。
3.会社のパソコンが老朽化している
会社のパソコンを導入したときには最新スペックだったとしても、パソコンの老朽化に伴ってスペックがダウンしてしまい、ポンコツなパソコンになってしまいます。
一般的なパソコンの耐用年数(寿命)は5年〜7年ほどと言われていますが、日本の税制で定められている法定耐用年数は4年となっています。
このように、いくらハイスペックのパソコンだとしても寿命が近づくにつれて動作不良を起こしてしまいポンコツなパソコンと言われてしまうのです。
パソコンの起動時間が明らかに長かったり、動作が遅い場合はストレージの劣化などによってポンコツなパソコンになっていることが多いため注意しましょう。
4.会社のパソコンが不具合を起こしている
パソコンは精密機器ですので、予期せぬ理由やタイミングで不具合を起こしてしまうこともあります。
不具合が起きる理由はさまざまですが、ホコリが溜まってしまっていることや、強い衝撃が加わってしまったことなど、意外と身近なところでも不具合が発生することも多いです。
そのような不具合を起こしたパソコンは正常な動作をすることができないことも多いため、ポンコツなパソコンと言われてしまいます。
また、少しのパソコンの不具合であれば我慢して使って欲しいと会社から言われることも多く、ポンコツなパソコンを仕方なく使用しているケースも多いです。
ポンコツな会社のパソコンの特徴
ポンコツな会社のパソコンの特徴は以下の通りです。
- 動作が明らかに遅い
- 互換性が悪く不便
- メモリが圧倒的に不足している
- HDDが使われている
- 中古で購入されたパソコン
- 10万円以下のパソコン
それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。
1.動作が明らかに遅い
動作が遅いことや画面が固まってしまうことはポンコツなパソコンの代表的な例です。
パソコンを操作していてストレスが溜まってしまうポイントは作業中に画面が固まってしまうことや、ページの読み込みが極端に遅いなど、動作が明らかに遅いこととなります。
そのため、動作が遅いパソコンはポンコツと言われることが多いのです。
2.互換性が悪く不便
業務で使用するデータやプレゼン資料などはExcelやWord、PowerPointなどで作成することも多いです。
しかし、パソコンのスペックが低く互換性が悪いと、ExcelやWord、PowerPointで作った資料が正常に表示されなかったり、印刷の設定範囲が噛み合わないなど、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
このように、パソコンで作成したデータやプレゼン資料がほかの方法でも正しく開かないことや正常に印刷できない場合にポンコツなパソコンと言われることが多いです。
3.メモリが圧倒的に不足している
パソコンにはメモリといって、データを一時的に保存する場所が存在しますが、メモリが少ないと動作が非常に遅くなってしまいポンコツなパソコンと呼ばれてしまいます。
必要なパソコンのメモリは業務内容によっても異なりますが、一般的に会社で使用するパソコンのメモリが4Gや8Gだと少ないと言われることが多いです。
また、Web会議やクラウドツール、図面比較ソフトを業務で使用する場合はもちろん、WordやExcel、PowerPointを複数ページ使用する必要のある業務の場合は16Gでも足りないと言われています。
このように、業務に合わせたメモリを用意しないと動作が非常に重くなってしまい、ポンコツなパソコンと言われてしまうのです。
4.HDDが使われている
パソコンではデータを長期的い保存するための記憶装置として「HDD(Hard Disk Drive)」もしくは「SSD(Solid State Drive)」が使用されることが一般的ですが、HDDが使用されているパソコンはポンコツと言われることが多いです。
というのも、HDDはパソコン上の動作が非常に遅いという特徴があり、一度でもSSDを使用したことのある人からするとHDDのパソコンは使えたものではないからです。
しかし、HDDはSSDに比べると安価で購入できるため、コストを削減したい会社からするとHDDを選びたくなります。
このように、コスト削減の観点からHDDのパソコンを採用している場合、そのパソコンはポンコツと言われることが多いのです。
5.中古で購入されたパソコン
パソコンは中古のほうがもちろん安いですが、しっかりと選ばないと性能の劣っているポンコツなパソコンを選んでしまうことも多いです。
しかし、会社のコストを削減するために安い中古のパソコンを買い揃えるというケースも多く、中には数世代前のパソコンを使わされているという会社もあるようです。
スペックが低いだけなく、一昔前の機能しか持っていないパソコンはポンコツとしか言いようがありません。
6.10万円以下のパソコン
会社でパソコンを購入するときは経費として計上することができますが、10万円以上のパソコンを経費として計上する場合、減価滅却といって法定耐用年数をもとにして複数年で経費を計上する必要があるため、簡単いえば面倒な経費精算が必要になります。
それを避けるために、一括で経費計上できる10万円以下のパソコンだけを購入するという会社も多いのです。
しかし、10万円以下のパソコンは低スペックなパソコンがほとんどですので、業務で使用するには圧倒的にスペックが不足してしまい、ポンコツなパソコンと言われてしまいます。
会社のパソコンがポンコツなときの対処法
会社のパソコンがポンコツなときの対処法は以下の通りです。
- 稟議にかけてもらう
- 実費で付属品を購入する
- ポンコツな原因を突き止めて改善する
それぞれの対処法について、以下で詳しく解説します。
1.稟議にかけてもらう
ポンコツなパソコンの対処法として最も理想的な方法は、ハイスペックなパソコンの購入をするために社内稟議にかけてもらうことです。
しっかりとポンコツなパソコンを使用して業務することに問題があるということをまとめた書類を提出できれば、社内稟議でパソコンを購入してもらえる可能性は十分にあるでしょう。
2.実費で付属品を購入する
ポンコツなパソコンに対して会社が何もしてくれない場合、そのままポンコツなパソコンを使用し続けることに大きなストレスを抱えてしまう場合は実費で付属品を購入するのもひとつの手です。
実費で購入した付属品は会社の備品にはならないため、会社で必要無くなったら自分のものとして使用することができます。
中でもメモリを増設するために実費で購入するという方は多いようです。
3.ポンコツな原因を突き止めて改善する
パソコンにある程度知識があるのであれば、ポンコツな原因を突き止めて改善するという方法もあります。
例えば、パソコンの本体にホコリが溜まっていて熱を逃がせていないのであれば、ホコリを取り除くことで動作不良が改善されることもあります。
このように、まずはパソコンがポンコツな理由を突き止めることも大切です。
まとめ
本記事では、会社のパソコンがポンコツな理由や特徴、対処法について詳しく解説しました。
会社によってはパソコンをポンコツのまま使用し続けないといけない場合もありますが、やはりポンコツなパソコンを使い続けるとストレスが溜まりますし、効率的に業務ができないため、何かしらの対策が必要になります。
そのため、まずは会社に掛け合ってみて、それでも対応してくれない場合は実費で備品を購入することも検討せざるを得ないでしょう。
ぜひ本記事を参考にして会社のパソコンがポンコツな理由や特徴、対処法についてチェックしてみてください。